そもそも危機管理がなっていない


佐々淳行氏 政府は危機管理上やってはいけぬこと行った指摘

計画停電は、東電の責任というより、「政治主導」を演出したい
菅政権が引き起こした。計画停電は13日午後6時半から東電により
発表予定だったが、首相が直接国民に呼びかける体裁を取りたいが
ために、首相らの会見後の午後8時20分にずれ込んだ。そのため
鉄道会社などは対応の時間がとれず、翌朝のダイヤ混乱につながった。

さらに、14日の午前6時20分から3時間ごとに実施するとしていた停電に
実際に踏み切ったのが午後だったことが混乱に拍車をかけた。
初代内閣安全保障室長を務めた佐々淳行氏が危機管理の観点から
“無計画”な計画停電を批判する。

「オーダー(命令)→カウンターオーダー(取り消し)→
ディスオーダー(混乱)という、危機管理上あってはならないことを
しています。停電すると一度決めたからには、何があってもやり切ることが
重要です」

そもそも電力の供給不足は国が責任を持って対応する必要がある。
第1次オイルショック時は電気事業法に基づいて産業界の電力使用制限を
行なった。しかし、今回は国の規制ではなく東電という民間企業に対応を
任せた。絵に描いたような責任逃れである。菅政権の危機管理の欠陥は
自衛隊の投入手法にもあった。

「危機に直面した際にタブーとされるのが“兵力の逐次投入”です。
菅首相自衛隊の投入を、2万→5万→10万人と増やした。兵力を小出しに
するのは投入効果を薄める。そんな基本さえも知らなかったのです」(佐々氏)

現場の迷惑も考えずに被災地の視察に訪れたように、菅政権の「政治主導」は
パフォーマンスに尽きる。未曾有の天災とともに、無能の人災も降りかかる
国民の不幸――。

週刊ポスト2011年4月11日号

初めて取り上げた週刊ポストの記事です。
結局、素人である菅首相が事態をむちゃくちゃにしたということのようです。
ポストには、こんな記事もあります。

節電大臣蓮舫氏 計画停電に「初めての事なので」とパニック

2011年3月20日(日)16時0分配信 NEWSポストセブン 



 地震発生から菅政権は混乱の度合いを深めていった。
地震発生翌日の3月12日夜、原発より先に暴発したのは、
菅直人首相だった。

 その日、経済産業省原子力安全・保安院中村幸一
・審議官が、「(1号機の)炉心の中の燃料が溶けていると
みてよい」と記者会見で明らかにした。ところが、菅首相
審議官の“更迭”を命じた。

菅首相と枝野官房長官は、中村審議官が国民に不安を与えたと
問題視し、もう会見させるなといってきた」(経産省幹部)

 さらに状況が悪化すると、菅政権は人事で目くらましを図った。

 13日になって蓮舫・行政刷新相に「節電啓発担当大臣」を兼務させ、
辻元清美・代議士を災害ボランティア担当の首相補佐官に任命した。
しかし、その前日に枝野長官は災害ボランティアについて、「二次被害
交通混雑で救援に遅れが生じる」として「今は不要」と表明している。
おまけに仙谷由人民主党代表代行を官房副長官として官邸に呼び戻す
など、行き当たりばったりは明らかだ。

 にわか節電大臣の蓮舫氏は、東電の計画停電で大混乱を招くと、
「初めてのことなので」と、阪神・淡路大震災の時の村山首相と
同じセリフを吐いた。自分自身がパニックに陥り、“啓発力”を
発揮することは一度もなかった。

 こんなこともあった。東電に計画停電の説明を要求した仙谷氏は、
「ご不明な点はカスタマー・センターまで」とFAXで回答が来ると、
「俺を誰だと思っているんだ」と激怒。岡田克也・幹事長は、
この危機を予算通過、統一地方選の延期、さらにはマニフェスト撤回に
利用しようとした。

週刊ポスト2011年4月1日号