みかん

家に帰ると、倅が「みかん食べるー。」とみかんを持ってきた。
皮をむいてやり、実を渡した。
倅は「よいしょよいしょ。」と実を半分に割り、「はい。」と言って半分を渡してくれた。
実は完全に半分ではなくて、6:4みたいな分かれ方をしていて、始めに私に6の方を渡したあと、「ううん、違う違う。こっちが僕の。」と言って6の方を回収し、4の方を渡してきた。
うんうん、大きい小さいがわかったんだな・・・とほのぼの。
正直、何かにつけて自分より人を優先する傾向があった倅を、私は密かに心配していた。
今日、大きい方を取ってくれたのは、ある意味、安心につながった。
所詮、世間は競争なのだから。
さて、私が4の方を一飲みに飲み込んでしまう横で、倅は6の方に取り組んでいる。
ふと、私のみかんがないことに気付き、自分の分から、再び「はい、パパ。」と言って分けてくれた。
こういう優しさもほのぼのと嬉しいのだが。
その後、倅は次々とみかんを持ってきて、そのつど、ちょっと大きい方を自分が取り、その後、私が先に食べ終わっていると気付くと、自分の分を分けてくれることの繰り返しとなった。
「パパはいいから、○○*1お食べ。」と言っても、「はい、パパ。」と言ってグイグイ押し付けてくる。
倅曰く「みんなで食べるとおいしいねぇ。」とのこと。

*1:倅のこと