30代前半、痩せたメガネのお兄ちゃんでした

帰りの京急の中、吊革が空いているのに掴まらず、周囲に寄りかかりながら両手でマンガを持って読む兄ちゃんがいた。
揺れによっては、私のほうにググッと寄りかかってくる。
当然、面白くない。
うむうむ、寄りかかっても構わんよと思うほど、私の器は大きくない。
自分で吊革に掴まらず、人様に寄りかかろうとは太え野郎だ、という気持ちで一杯になった。
観察してみると、のび太が大きくなったらこんな感じだろうと思える風貌、弱っちい感じの兄ちゃんであった。
先日の、口が半開きの中学生id:george101:20060419と違い、少年法に守られているということもない。
同じ土俵なら、自らを助けないものとしてのび太は保護されない。私は、不当にかかっている重圧を回避しようとするだけだ。私に寄りかかれなくなってのび太が怪我をするとも思えない。
万が一喧嘩になっても物理的にも法的にもこいつなら100%勝てる!との確信を持った段階で作戦を開始した。
まず、触れている背中を押し返し、軽く牽制。のび太はとりあえず離れた。
しかし、吊革に掴まることはしなかったので、あくまでも自分で立つつもりはないようだ。
さて、そうなれば容赦は必要ない。作戦実行である。
私の方に倒れかかってくるであろう電車の揺れをいち早く察知し、よろけた振りをして窓に両腕を着き前かがみになった。
次の瞬間、当然、私の背中があるものと思ってのび太がもたれかかってきた。
計算通り!!!かかったな、のび太
さっきまで私の背中があった空間をのけぞるのび太
あわてふためく様は無様だが、そののけぞり具合は正にイナバウアー
荒川静香も真っ青な決まりっぷりである。
そして、イナバウアーを決めた後、倒れないように必死で吊革に掴まるのび太
恐怖で顔が歪んでいた。
聞こえるように、鼻で笑い、寄りかからせる気のないことを意思表示。
以後、のび太は吊革を離すことも、私に寄りかかることもなかった。
良い躾が出来たと思う。