出雲空港上空を旋回

SAAB340B

今日は、出雲入りする日。
朝、かみさんの実家から伊丹空港へ向かう。
14時発の出雲便を予約しているのだ。
しかし、現地の天候が不安だったので、一便早めてもらおうかと考え、11時には伊丹に着いた。12時45分発の便に変更。
座席は○*1Aとのことで、随分と前の方だなあ、なんて考えていた。このときは。
出発まで少し時間があったので、8日に会う予定の青ちゃんにちょっとした手土産を調達。
このとき、隠岐行き12時便が、現地の天候次第では、引き返すことを含んだ上で出発するとのアナウンスが流れていた。やばい・・・。
さて、出雲便の搭乗口、やはり、引き返すことを含んだ出発になるらしい。
「引き返したとしたら、新大阪−(新幹線)→岡山−(特急やくも)→出雲市駅か、かなわんなあ。」なんて考えながら、辺りを見回すとやたらと人が少ないことに気づく。
「これじゃあ、B767でもガラガラだぞ、セントレア鳥取便が廃止になるわけだよな・・・。」なんて考えていた。このときは。
いざ、搭乗開始。
搭乗口から階段を下りて・・・え、階段?直接機内に通じてないの?・・・向かった先にはプロペラ機、JACとのロゴが入った機体。JAC(ジャパンエアコミューター)確か旧JAS系の・・・なるほど、こういう訳だったか、と納得。座席○Aはむしろ機体後方。1列3席、○(通路)○○という座席構成で、多分総座席数40席ぐらい。スウェーデンのSAAB社のプロペラ機。正直、ワクワクした。プロペラ機なんて何年振りだろう。
離陸の後、小さい機体の揺れを楽しみながらの空の旅、出雲空港上空までは順調だった。しかし、着陸態勢に入った機体の窓から厚い雲の下の地上が垣間見えるようになった刹那、不意に再び上昇を開始。
間があって機長のアナウンス。「当機は先程、出雲空港への着陸を試みましたが、天候不良により着陸に必要な基準を満たしておりませんでしたので、再び上昇し、現在出雲空港上空にて待機しております。管制塔からの情報でも、天候の回復には時間を要する見込みですので、また状況が変化いたしましたらご報告させていただきます。なお、大阪空港へ引き返す場合も想定されますので、ご了承ください。悪天候のためこのような状況にございますことをお詫び申し上げます。」(趣旨)
「いや、悪天候はあなたのせいじゃないから、お詫びには及ばない。」と好意的なツッコミを心の中で入れながら、窓外の一面真っ白な様子を眺めやる。いまさら、新幹線と特急で出雲に再アプローチをかけるのはごめんなので、無事の着陸を、自分の信仰の対象に祈り始める。
程無くして、再び機長のアナウンス。「出雲空港は、未だ状況が好転しておりません、当機は、待機を続けておりますが、待機につきましては、14時までを目処といたしております。管制塔からの情報でも天候の回復には、時間を要する模様です。回復が見込めない場合、大阪空港に引き返すこととなりますのでご了承ください。」(趣旨)
今、13時45分・・・あと15分。さらに強く祈る。
そして13時55分。機長のアナウンス。「出雲空港の天候は、未だ低い雲が垂れ込めている状況でございますが、管制塔からの情報では、短時間ながら、当機の着陸に必要な基準を満たす状態のときもあるとのことです。当機は只今より、着陸態勢に入ります。ただし、着陸が不能と判断した場合は、大阪空港へ引き返します。」(趣旨)
高度が下がり海面が、うっすら見えてくる。やがて、陸地の上空へ。地上を走る車がはっきりと見える高度で、大きく左旋回。大きく傾いた翼が、地面に触れんばかりといえば大袈裟だが。さらに、もう一度。機長は、なんとか着陸しようとがんばってくれているみたいだ。
・・・というか、もうここまで高度を下げたら再度、上昇なんてできないのかな?既に車輪も下りてるし。
果たして、滑走路にまっすぐ正対し、ぐんぐん地面が近づいてくる。・・・14時8分、着陸。
信仰の対象に、そっと感謝を捧げる私がいたりした。もちろん、機長さん GJ!

*1:数字はヒトケタ